40年にわたり80本以上の映画でオスカーを受賞したキャリアを持つトム・ハンクスは、映画製作のノウハウを熟知している。
しかし、66歳の彼が初めて腰を据えて小説を書くとき、ハンクスは助けを必要とした。
The Atlantic』誌に掲載された最近のプロフィールの中で、『Saving Private Ryan』の主演俳優は、448ページの著書『The Making of Another Major Motion Picture Masterpiece』を書き上げるにあたって、有名なポモドーロ・テクニックに頼ったと明かしている。
ポモドーロ・テクニックの考案者であるイタリア人が、トマトの形をしたタイマーを使っていたことから“ポモドーロ“と呼ばれている。
ポモドーロを4回、つまり2時間続けると、20分か30分の休憩を取ることができる。
このテクニックを実践すると、生産性が向上し、衝動制御が改善されることが研究で明らかになっている。
2014年の『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌のレポートによれば、このテクニックを試した実験者たちは、生産性の向上、テクノロジーによる注意散漫の軽減、より信頼性の高い作業プロセスの構築に関して、「当初の期待を定期的に上回る」結果を得たという。
ハンクスの場合、小説執筆に集中するためにポモドーロ・テクニックを使っただけでなく、小説のプロットを動かす「映画の傑作」の架空の脚本も書かなければならなかった。
本を書くときに生産性を高めるテクニックを使ったにもかかわらず、ハンクスは、書きたいという欲求は、別の創造的なはけ口を探すことにほかならないと述べた。
「私はただ書くだけです。「頭の中に物語がたくさんあるから書くんだ。そして楽しいんだ。
ハンクスの小説は5月9日に発売される。CNBCからの内容です。