アリババは、中国語と英語のテキスト指示に基づいて画像を生成するAIツール「Tongyi Wanxiang」を発表し、オープンソースのModel-as-a-Serviceプラットフォームを推進している。

アリババのクラウド部門が立ち上げたこのサービスは、スケッチや3D図面など、さまざまなスタイルを提供する。アリババは、Wanxiangが「何万もの画像」を意味することを強調している。中国の企業顧客は、Tongyi Wanxiangのベータテストに申し込むことができる。以下のビデオで、実際に動いているモデルをご覧ください。

モデル・アズ・ア・サービス(MaaS): アリババはLLMと特殊モデルを接続する

Alibaba Cloudはまた、ラージ・ランゲージ・モデル(LLM)を活用して、ModelScopeオープンソース・コミュニティのドメイン固有の専門モデルを接続するように設計されたフレームワーク、ModelScopeGPTを発表しました。

ModelScopeは、アリババクラウドが昨年立ち上げたオープンソースのMaaS(Model-as-a-Service)プラットフォームで、900以上のAIモデルを備えている。Alibaba CloudのAI機能と統合され、企業や開発者はAIタスクに最適なモデルに自由にアクセスして実行できる。

アリババは4月にLLMであるTongyi Qianwenを発表した。同社は、顧客や開発者が手頃なコストでカスタマイズされたAI機能を作成できるようにする一方で、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、これを事業に統合する計画だ。このモデルを立ち上げて以来、アリババは幅広い業界から30万件以上のベータテスト依頼を受けていると述べた。

中国のAI企業は中国のシステムに奉仕しなければならない

Tongyi Qianwenは、中国の企業や消費者向けに設計されたChatGPTのようなチャットボットで、クラウドアプリケーションを後押しすることを目的としている。会議をテキストに変換し、メモを要約し、電子メールを書くことができるこのチャットボットは、すぐに中国のサイバースペース規制当局の厳しい規制に直面した。

新しい規則では、ユーザーの識別、学習データの説明責任、AIモデルからの政策指導が義務付けられている。プロバイダーはまた、政治体制を脅かすコンテンツの生成を許可することも禁じられている。この規制環境は、イノベーションと検閲のバランスをとる上で中国のテック企業が直面する課題を物語っている。