グーグルは、Pixel 8 Proが、カスタマイズされたTensor G3 AIチップを搭載し、グーグルの基本的なジェネレーティブAIモデルを抽出したバージョンで実行する最初のデバイスになると発表した。

グーグルのハードウェア責任者であるリック・オスターローによると、Pixel 8は「ジェネレーティブAIの時代のために設計・構築された初の携帯電話」だという。

AIによる機能強化には、写真レタッチのための改良されたマジックイレイサーや、会議のハイライトを要約できる録音アプリなどが含まれる。また、Pixel 8 Proは、大規模な言語モデルを搭載したGboardキーボードアプリのインテリジェントな応答を特徴とする。これらのAI機能は、来週の新型Pixelの発表で利用可能になるMagic Eraserを除き、12月のアップデートでリリースされる予定だ。

グーグル・アシスタントもまた、バードを統合したメジャーアップデートを受ける。Made by Googleのライブイベントで発表されたこのモバイル・パーソナル・アシスタントの新バージョンは、GmailやGoogle Driveなど、ユーザーのGoogleアプリに基づくクエリに対するパーソナライズされた回答を含め、より幅広いタスクや質問に対応できるようになる。このアップデートは、9月中旬にリリースされたBardをベースにしており、AIチャットボットがグーグルのアプリやサービスと統合できるようになっている。

チャットを開始するには、文字を入力したり、Bardに音声で話しかけたり、Pixelのカメラを使って画像を見せたりすることができる。また、画面上のコンテンツに関する質問に答えたり、ウェブページを自動的に翻訳したり要約したりすることもできる。

この新機能は、今後数ヶ月のうちにAndroidとiOSで広くリリースされるのに先駆けて試験的に導入されている。テック大手は、非英語圏を含む幅広い発売の前に、ユーザーがアシスタントとBardをどのようにやりとりするかを調査したいと考えている。