Project Gingerbread」がConfig 2023でインパクトを与える。
アドビは通常、「スニーク」(リリースされるかどうかわからないプロトタイプ機能のプレビュー)を10月に開催される自社のMAXカンファレンスのためにとっておく。しかし、サンフランシスコで開催されたFigmaのイベントConfig 2023では、少し前に発表することにした。
同社は3月に独自のジェネレーティブ・モデル「Firefly」を発表し、2023年のAI分野で非常に積極的な動きを見せている。Fireflyの機能はPhotoshopやIllustratorのようなプログラムに徐々に取り入れられており、コードネームGingerbreadと呼ばれる新しいツールは、テキストから画像への生成を一変させる可能性がある。
Gingerbreadは開発中の機能で、ユーザーは3Dモデリングの助けを借りて、テキストプロンプトから生成された画像の角度や遠近感を調整することができる。「アドビのエマージング・デザイン担当プリンシパル・デザイナーのブルック・ホッパーは、「AIは、物事を画像の中央に配置する傾向があります。「しかし、その周りに構図を決めたい場合はどうすればいいのだろうか?
3Dオブジェクトを使って画像を調整する画像生成AIです。
– phil desforges (@storybyphil)2023年6月22日
ブルック・ホッパーはシンプルな円柱とテキストプロンプト「ウィスキーグラス」を使ってこれを作成した。pic.twitter.com/a1BI3fZ1A5
実際、この特別なプレビューの魅力的な点は、AI主導の画像処理プロセスに美的コントロールの要素が加わることだ。現時点では、ユーザーが書くことができるプロンプト・テキストの具体性は限られているが、Gingerbreadはより創造的なレベルのカスタマイズを示唆しており、ユーザーは簡単な3D形状をドラッグ・アンド・ドロップして、その後に生成される画像内のオブジェクトの外観を決定することができる。
Gingerbreadがいつ(あるいはいつ)リリースされるかは時間が解決してくれるだろうが、テキストベースのイメージングの未来を垣間見るエキサイティングなものであることは確かだ。一方、Adobe MAXといえば、昨年のカンファレンスで、同社はAIの進歩を懸念するアーティストに適切なメッセージを伝えた。コンテンツはcreativebloqから。